こんにちは!ワイロです。
今回は、映画『ジョンウィック:パラベラム』の感想を書いていきます。
私の中ではアクション映画ベスト3に入るほどの素晴らしい映画です。
ジョンウィック:パラベラムの作品情報
2019年 アメリカ 131分
監督 チャド・スタエルスキ
出演 キアヌ・リーヴス
ローレンス・フィッシュバーン
イアン・マクシェーン
ハル・ベリー
興行収入 約3億ドル
ジョンウィック:パラベラムのあらすじ
キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込みヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。前作で怒りのあまりに、一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟である「ホテル内で殺しはおこなってはいけない」を破ってしまったジョン。聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め、カサブランカへと飛ぶが……。監督は前2作から続投のチャド・スタエルスキが担当。イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンら前作からのキャストに加え、オスカー女優のハル・ベリーが謎の女ソフィア役で出演。
https://eiga.com/movie/90348/より
ジョンウィック:パラベラムのネタバレ感想
メチャクチャ面白いです!
普通のアクション映画はアクションだけに重点を置き、ストーリーやキャラクターはどうでも良いと言ったものが多いのですが、『ジョンウィックシリーズ』は、アクションも一級品、ストーリーも荒唐無稽だけどどこか説得力があり、言わずもがなキャラクターの魅力が凄い。
今回の『パラベラム』は、荒唐無稽だけどカッコ良すぎるアクションが多彩になって、数も多くなって、敵も強くなって、味方も増えて、アクション時の音楽も良くなって、犬も戦う。
もちろん、アクション以外のストーリーも凄いです。
荒唐無稽なストーリー、世界観なのに、どこか本当にありそうな説得力、リアリティがある。
しかも、その世界観を『チャプター2』、『パラベラム』の2作で上手い具合に拡張している。(前作で謎だったポイントの解説をしつつ新たな謎を作ったり)
本当に凄い映画ですね。
ドラマ版や『ジョンウィック4』を早く観たいです。
良い点
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犬が可愛い
アメリカン・ピットブルであるキアヌ犬、ソフィアの愛犬のシェパード二人と、犬たちが可愛いです。
キアヌ犬は、キアヌの前でのみ見せる表情が非常に可愛いし、戦うコンシェルジュ「シャロン」との間にも友情が出来ていてほっこりする。
シェパード二人は、飼い主であるソフィアに従順なのに、他人には獰猛なところが可愛いし、何よりも、攻撃方法が金的のみという・・・
3人とも本当に可愛いですね。
一緒に暮らしたい。
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世界観の広がりが凄い
前述の通り、前作からの世界観の広がりが凄いです。
金貨を支払ったら言うことを聞いてくれるタクシー、闇医者、ルスカ・ロマのチケット、主席連合の下の組織、上の人物...などなど。
本当に良くここまで大きくしましたよね。
矛盾がないのは当然として、説得力もあって、謎にリアリティもあって。
脚本家や製作陣の方は本当に良く考えていると思います。
次回作が楽しみ。
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コメディ要素が多い
コメディアクション映画なので、コメディ要素が豊富です。
キアヌが闇医者を容赦なく撃ったり、ゼロがキアヌの隣に座ったり、ゼロとキアヌの戦いが始まるところを子供たちが通ったり、やりすぎなアクションだったり。
これらのコメディ要素があるから、ジョンに人間臭さを感じ、他のキャラクターにも愛着を感じるんですよね。
本当に上手い映画です。
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英語以外の言語の時の字幕が良い
1作目の時から思っていましたが、英語以外の言語の時のカラフルな字幕が良いですよね。
今回で言ったら「Parabellum」とか。
あのネオンな感じの配色が、より「ジョンウィック」の世界観に鑑賞者を引き込んでいます。
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裁定人がカッコ良い
新キャラの「裁定人」、メチャクチャカッコ良いですね!
主席連合に仕えて、ルールを破ったものに厳罰を下す人なんですが、あの人の、佇まい、喋り方、仕事への姿勢など全てがカッコ良い。(ラストの負け惜しみの感じも面白い)
ゼロもそうですが、『パラベラム』は新キャラの作り方が上手いです。
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支配人が面白い
ニューヨークコンチネンタルの支配人である「ウィンストン」ですが、彼はいつもラウンジにいますよね。
仕事上の理由なのか、コメディ要素なのかは分かりませんが、面白いです。
ラスト、ジョンを撃って支配人の座に舞い戻りましたが、あれは恐らく演技で、『ジョンウィック4』ではジョンと共に主席連合と戦うのでしょうね。(演技じゃなくマジで撃ったのでも面白いけど)
楽しみです。
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『NINJA RE BANG BANG』が流れる
裁定人がゼロの店に行く時、日本の曲の『NINJA RE BANG BANG』が流れます笑(エンドロールでは「NINJA RE BANG BANG」と記されている)
あの選曲は凄いですね。
スタエルスキ監督によれば、一番明るくて楽しくてハッピーだったから選んだそう。
うーん、英断すぎる!
『にんじゃりばんばん』という曲でこの後忍者が出てくることを示しつつ、この曲を知っている人や日本人は笑うことができ、知らない人には面白い日本観を植え付ける。(何故かあのシーンに合っているし)
本当に凄いですね。
ジョンウィック:パラベラムのアクションまとめ
ここでは、『パラベラム』のアクションをまとめていきます。
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アーネスト戦
フライングしてジョンウィックに襲い掛かった巨人(役者さんはNBAで活躍しているらしい)との戦いです。
ナイフを肩に刺されるものの、アーネストの胸に手刀を打ちつけたり、金的攻撃をしたり、首に集中攻撃をしたり、本で顔や手、首を殴って折ったり・・・
普通にナイフを刺されたり、本を使って敵を倒したり(本フー笑)と、アクションの常識を覆しまくっていて面白いです。
また、蹴られたり、刺されたりと、そこまで無敵じゃないジョンウィックも良いです。(前作から1時間後の話だから手負いの状態)
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アジアマフィア戦
武器屋でのアジアマフィアとの戦いです。
武器屋に置いてあるピストルを分解して他の銃と合体させ、それを撃ったり、ガラスの中のナイフを取り出して使ったり、そのナイフを投げつけて一人の人間に刺しまくったり、瀕死の敵に斧を投げつけてとどめを刺したり。
ガラスの中にナイフがある事にお互いが気付き、それを入手、再びバトルが始まる、という流れが最高に面白いですし、全て外したかと思えば、その次は全て命中させるナイフ投げなど、これまたアクションの常識を覆しています。
ただ、敵の目にナイフをぶっ刺すのはキツイですね・・・
あそこだけ飛ばしました。
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白人マフィア戦
車をぶつけられるという、『ジョンウィック2』と同じアクションをやったかと思えば、馬の蹴りを利用して敵を倒すという、劇場内爆笑もののアクションをやってくれる。
また、角から腕が出たところを掴んで柔術を利用して倒し、頭にぶっ放すという、従来の戦い方も見せてくれる。
しかも、この従来通りの戦い方も少し柔術を多めに使ったりと、進化している。
この戦いは面白いですね。
馬の蹴りを利用して敵を倒すシーンは、初見の時に大爆笑しました。
あれは本当に面白い。
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再びアジアマフィア戦
馬に乗って疾走しつつ、バイクに乗って追いかけてくる奴らの頭をヘルメットごとブチ抜く。
また、馬の側面に隠れて敵をやり過ごしたり、馬の手綱に敵の首を括り付けてそのまま走ったりと、芸が細かい。
ここはシュールすぎて笑いました笑
大真面目で馬に跨がりながら戦ったり、バイクで走りながら刀を抜いたり、どうやったら考えつくのか。
撮影の手法も含め、凄いシーンでした。
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金貨を鋳造しているやつら戦
基本はいつもの、窮屈に銃を構えて敵を撃って近づき、近接戦闘では、柔術を使って倒して頭を撃ち抜いたり、ナイフで喉をかっさばいたりといった戦い方ですが、ここはソフィアの飼い犬であるシェパードたちが出てくる!
彼らは敵に金的攻撃だけをやるんですよね。
あれだけ素早く移動し、力も強く、的確なところを攻撃するシェパードたちは恐ろしい存在でした。
ソフィアの掛け声と共に攻撃に移るのも従順で可愛かったです。
そしてソフィアの戦い方ですが、彼女もジョンと同じ戦い方なんですよね!
柔術で倒して頭を撃ち抜いたり、腹に一発入れて、頭を撃ち抜いたり。
女性らしい柔らかなアクションも取り入れていましたが、基本はジョンと同じ戦い方で驚きました。
もしかして、殺し屋たちは最初に学校で戦い方を学ぶんですかね?
で、ソフィアとジョンは同じ学校だったのかも。
ルスカ・ロマの劇場は殺し屋を養成していましたし、ソフィアもジョンと同じく、ルスカ・ロマで育ったのかもしれませんね。
で、このシーンで面白いポイントは、ジョンと敵が同時に弾切れを起こすシーン。
同時に弾切れを起こしてしまったので、弾を込める速度を競う事になり、ジョンの方が早かったので、彼らを撃ち抜いて終わりました。
あのシーンは本当に面白いですね。
殺人という恐ろしいことをやっているのに、ふざけすぎていて笑えちゃう。(全編通してそうだが笑)
凄いシーンです。
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ゼロの弟子の忍者たち
ゼロの弟子の忍者たちのアクションも良かったですね。
忍者らしく、音も立てずに敵を殺したり、敵が予想もしていなかったところから奇襲をかけたり。
忍者のようなアクションで面白かったです。
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ゼロの仲間達とのバイク戦
ここは凄いです。
バイクで疾走しつつ、敵に銃弾をぶち込み、刀を避けて、刀を奪ったかと思えばその次の瞬間には敵に刺す。
しかも、敵ひとりを刺すのではなく、二人の首を串刺しにするのだから面白い。
そして、最後はコンチネンタルに逃げ込んで終了という、終わらせ方も良い。
ここは、バイクの前、横からの視点でアクションを撮っているので凄いですね。
しかも、キアヌはヘルメットなしでアクションをしていますし。
本当に凄いシーンでした。
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主席連合の軍隊との戦い
ここは、戦いの前から最高のシーンです。
主席連合の兵士たちが登場するところで流れる「Allegro Non Molto」が最高に合っていますし、ジョンとシャロンが出陣するときのウィンストンの、「汝平和を欲さば戦いに備えよ」がカッコ良すぎる!(正しくは、「Si vis pacem, para bellum」)
本当に最高ですね。
肝心のアクションも、言わずもがな最高です。
拳銃で一度は倒すものの、その防弾性能によってすぐに戦線に復帰する兵士たちが非常にカッコ良いです。
そして、これに対抗するために、シャロンとコンシェルジュ達が戦う!
受付だけで戦わない人なのかと思っていましたが、部下のコンシェルジュ達と共に戦ったり、スチール弾を取り出したり、ジョン・ウィックのように無双するシャロンの姿は本当にカッコ良かったですね。
勿論、キアヌも負けていないです。
全く効かないのに拳銃とアサルトライフルだけで戦うのは、ジョン・ウィックの「徹底的に殺す実践的な戦い方」とはかけ離れていて面白いですし(そんな中頑張って倒そうとするキアヌがまたカッコ良い)、その後のショットガンで無双するシーンは、これまで無敵に近かった兵士たちが簡単に死んでいく様子だけで爽快。
普通のアクション映画なら、最初の拳銃とアサルトライフルだけで無双させるのでしょうが、『パラベラム』のアクションは、効かないと分かると別の有効な武器に変えて戦うなど、非常に実践的で現実的なアクションなんですよね。(ショットガンで撃たれた敵が吹っ飛んだり、体が半分無くなったり、リロードとか、武器の分解とかも現実的)
こういった意味でも、『ジョンウィック シリーズ』は、他のアクション映画とは一線を画す、本当にすごいアクション映画だと思います。
それと、名前が分かりませんが、クラシックが絶妙に合っていますよね。
「Allegro Non Molto」もそうですが、『パラベラム』の音楽はすごいです。
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ゼロの弟子の二人組との戦い
ゼロの弟子の、足技を多く使う二人組との戦い。
速すぎる回し蹴り、中段蹴り、冗談かってほど速い上段蹴り、 後ろ回し蹴り、飛び蹴り、かかと落としなど、空手の技を多く取り入れていましたね。
二人組の特性を生かしたコンビネーション技があるのも良かったです。
そして、ここでのジョン・ウィックは敵が二人という事を利用して戦っていましたね。
一人を得意の近接格闘で捕らえて、もう一人に殺させる。
残った一人は、奪い取った刀で倒す。
最初は手こずるかと思いましたが、余裕のある戦闘でしたね。
さすがジョン・ウィックです。
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ゼロの弟子のシノビ二人組との戦い
ゼロの弟子のシノビと呼ばれている二人組との戦いです。
ここのバトルは本当に面白いですね。
敵であるシノビ達は、ジョン・ウィックのことを本当に尊敬して、純粋にバトルを楽しんでいる。
だから、ジョン・ウィックが倒れたら殺さずに手を貸してあげるし、追い詰めても深追いしない。
良い敵達でしたね。
しかも、ジョン・ウィックがこのシノビ達の思いを汲んで、倒しても殺さずに見逃すんですよね。
で、「また会おうぜ」的な事を言う。
本当に良いバトルです。
肝心のアクションですが、これも面白いです。
最初は素手で応戦するものの、カンフー使いであるシノビ達に歯が立たず、ベルトをムチとして使って戦う。
その後は、ムチをそのままムチとして使って、シノビ達を寄せ付けず、懐に入られてもムチを縄として使ってひとりを拘束、その間にもう一人を倒すという、いつものジョン・ウィックの戦い方を取り戻します。
この後も座りながらの戦闘でシノビ達を圧倒。
次は、セガール的な力強い打撃でシノビを制圧。
面白いバトルでした。
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ゼロとの戦い
シノビ達の師匠であるゼロとの戦い。
今作で最も強い敵です。
ここの戦いは、刀でバトルをしつつ、途中途中でトリックを挟んで休戦、またバトル、という感じですが、そこまで面白くない・・・
なぜなら、ゼロの戦い方が、ここまで観てきたシノビ達との戦い方と同じだから。
ゼロは、刀やカンフー、空手、トリックなどの技を組み合わせて戦っているので、今までの弟子達の戦い方とそっくりなんですよね。(あくまで素人目線なので、実は新技もあるかも)
ゼロという非常に可愛いキャラクターとのバトルなので、ある程度は楽しめますが、新しいものを観たかったです。
新事実とその解説
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ジョンの過去
ジョンはベラルーシ系の孤児で、タルコフスキー劇場などを運営しているルスカ・ロマで殺し屋として育てられた。
また、ルスカ・ロマのドンである「ディレクター」が育ての親。
本名は「ジャルダーニ・ジョヴォノヴィッチ」
ジョンが孤児とは驚きましたね。
しかも、小さい頃から殺し屋として育てられた。
で、主席連合の下の組織であるルスカ・ロマのドンである「ディレクター」が育ての親らしい。
急すぎて思考が追いつきませんが、とにかく驚きました。
次回作などで深掘りされると良いです。
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主席の上に首長がいる
世界中の裏社会のボスの集まりである主席連合が裏社会のトップかと思っていましたが、その主席連合の上には首長という男がいました。
少ししか出てきませんでしたが、ジョンの事を息子といったり、彼に選択肢を与えたりと、かなりの権力を持っている人物でしたね。
今後の活躍が気になります。
ジョンウィック:パラベラムのキャスト
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キアヌ・リーヴス(ジョン・ウィック役)
マトリックス
スピード
ジョンウィック
など
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ローレンス・フィッシュバーン(キング役)
マトリックス
ジョンウィックシリーズ
など
ローレンス・フィッシュバーンじゃなくてボーンだった気がするんだけどなぁ・・・
私の勘違い?
「Laurence Fishburne」だからバーンで正しいけど、最初に見たときはボーンだったと思う。
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イアン・マクシェーン(ウィンストン役)
カンフーパンダ
ジョンウィックシリーズ
など
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ハル・ベリー(ソフィア役)
X-MENシリーズ
ジョンウィック:パラべラム
など
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マーク・ダカスコス(ゼロ役)
ジョンウィックパラベラム
など
好きになりましたね。
リアルでの今後の活躍が楽しみです。
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エイジア・ケイト・ディロン(裁定人役)
ジョンウィックパラベラム
など
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ランス・レディック(シャロン役)
ジョンウィック シリーズ
ホワイトハウスダウン
など
好きな俳優さんです。
今後の活躍が楽しみ。
ホワイトハウスダウンの感想
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ジョンウィック:パラベラムのまとめ
多彩で面白すぎるアクション、見事に世界観を広げたストーリー、愛着の湧くキャラクター達と、完璧すぎる出来でした。
ドラマ版、『ジョンウィック4』が今から楽しみです。
ではまた次回!
「汝平和を欲さば戦いに備えよ」
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